「風の谷のナウシカ」は1984年に公開された、宮崎駿監督第2作目となるアニメーション映画です。
作中ではまったく出てこないのですが、実は主題歌があったことを知っていますでしょうか?
そのことを知ると非常に気になりますよね!
そこでこの記事では、主題歌が流れない理由は?シンボルテーマソングとは?という疑問に対し調査を行って解説していきます。
切なく、ある興味深い事実にたどりつきますよ~
それでは、最後までゆっくりとご覧ください。
風の谷のナウシカの主題歌とは?
現在、風の谷のナウシカに関係する歌は2種類確認されています。
80年代に生まれの僕は2種類と良く知っていますが、印象的な「かぜのたにの~ナウ~シカ~」という女性の歌声の曲と、子供の声の「ラン・ランララ・ランランラン」ですね。
それではご紹介していきます。
流れない主題歌のほう
#今日聴きたいアニソン
①風の谷のナウシカ/安田成美
(風の谷のナウシカ主題歌)
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 萩田光雄
②7 Girls War/Wake Up,Girls!
(Wake up,Girls!OP)
作詞 辛矢凡
作曲 神前暁、田中秀和
編曲 田中秀和— (りこありさのいろちがい) (@4T21l2K3nAZmBzO) March 11, 2020
結論からいうと、ナウシカの主題歌は「風の谷のナウシカ」というズバリそのもののタイトル曲でありタレントの「安田成美」さんが歌っていました!
このことを知っていましたでしょうか?
結構昔なので、あまりよく覚えていない方も多くいらっしゃると思います。
https://twitter.com/akila0109/status/1093523881933996032?s=20
可愛い声で、素朴で、自然とつつましく共存している風の谷の雰囲気に意外と合ってるな~と思い、声優やらないのかな~?って当時は何気なく思っていました。
映画番組のCMでも頻繁に流れていた記憶があるのですが、いつの頃からか、CMでは流れなくなりましたし、自然消滅という感じで、流れなくなりましたよね。
主題歌ではないが流れる歌
ナウシカの「ラン・ランララ・ランランラン…」を歌ったのは久石譲の娘の麻衣(まい)で、2013年にはアニメベヨネッタ映画「BAYONETTA Bloody Fate」の主題歌を歌ってるんだ#ナウシカ #ベヨネッタ pic.twitter.com/MMebcSFCEP
— 千夏@神ヶ島 (@ChikaKhan) January 13, 2017
一方、「ラン・ランララ・ランランラン」は主題歌ではありませんが
作中で印象的に流れるせいか、現在では主題歌のような扱いになっていますね!
子供のかわいい歌声で、誰が歌ってるんだろう?と思っていましたが、
なんと作曲家の「久石譲」さんの娘の麻衣さんなんですね!
子供の時の歌なので、当時はあまり自覚なかったでしょうね!
これだけ自分の歌が流れるとは思ってもみなかったと思います笑
昔はナウシカごっこで良く歌って遊んだ記憶があります。
主題歌が流れない理由とは?
安田さんの主題歌ですが、現在あまり使いたくない理由があるのでしょうか?
昔はテレビで流れていて僕も覚えているのですが、だんだんと耳にしなくなりましたね。
色々調べると、宮崎監督やジブリ側にとって衝撃の歴史が判明しました。
なんと、当時「ナウシカガール」なるものの募集があったそうなんです!
これは驚きじゃないですか?
1983年のことなんですが、すごい企画です。
ナウシカガール大募集
1983年(昭和58年)広告
風の谷のナウシカの主題歌を歌う新人歌手募集広告。ご存知、安田成美に決定しますが、ものすごい音痴ガールでしたね、彼女。#風の谷のナウシカ#昭和 pic.twitter.com/rwf2GBzIxK
— 懐かしい昭和時代(女性) (@natsukashi__) December 30, 2019
「風の谷のナウシカ」はスタジオジブリ製作ではなく、別会社(トップクラフト)であったため、当時キャンペーンソングとして「ナウシカガール」新人歌手の募集を行った。
結論、主題歌が流れない理由としては
「宮崎さんはこんな企画をあまり気にっていなかった」ということです。
CDのジャケットに自ら作詞した詞を載せるくらいしかできなかったということですね。
まったく詞の世界観が180度違うんですよね。
また作曲の細野さんとも確執があったようで・・・
そんな経緯があり、今では表向きに使いたくないというのが本音のところですかね!
久石譲さんは当初はイメージアルバム「鳥の人」のみの参加予定だったみたいですが、例のナウシカ主題歌問題で宮崎監督と細野さんが対立して、プロデューサー担当の高畑さんもイメージアルバムを気に入ったこともあり、本編も担当するようになった・・・という経緯だったかと思います。
— わとそん (@doctoruwatson) July 16, 2020
シンボルテーマソングとは?
安田さんの歌は映画の雰囲気に合わないとの結論にいたりましたが
CMや予告には使いましょうということに落ち着き「シンボルテーマソング」という立ち位置になったようですね。
『風の谷のナウシカ』は久石譲が最初に作った民族音楽調のイメージアルバムを気に入っていた宮崎駿が、(安田成美の歌が)映画の雰囲気に合わないと反対。徳間ジャパンも面子があるために「CMスポットや予告編には使いましょう」って事で双方折れて、シンボルテーマソングという事に落ち着いた。
— のざわよしのり (@mad_yn) July 14, 2013
放送のエンドクレジットにも、しっかり「シンボルテーマソング」って書かれていますね。
https://twitter.com/todaysongbook/status/1081194637597892610?s=20
そして、当時のこんな衝撃的な特集も組まれていましたのでご覧下さい。
さきほどのロマンアルバムのナウシカ、安田成美が歌ったやつとは違う幻のナウシカ主題歌の歌詞(宮崎駿氏によるもの)が載っててレアすぎる pic.twitter.com/lO82BvDih0
— 山口真弘 (@kizuki_jpn) September 6, 2020
安田成美さんも、ナウシカガールとして活躍されていたようですが、製作陣の思いを知って微妙な気持ちだったと思いますね。「風の妖精のようにさわやかな女の子」と書かれていますが、とてもさわやかな気分ではいられなかったでしょうね。
まとめ
ここまでの内容で
映画「風の谷のナウシカ」で主題歌が流れない理由は?シンボルテーマソングとは?という疑問に対し調査を行って解説してきました。
以下まとめです。
・安田成美さんが歌っていたのは「シンボルテーマソング」
・歌が雰囲気に合わないとのことで、CMや予告に使われる用いなった。
・当然、主題歌ではないので作中には流れないしメインで使われない。
ということですね。
安田さん側には、かなり悔しい気持ちもあるんじゃないかな。
曲としてはすごく良いと思いますし、これだけ心にのこる曲っていうのも評価されて良いんじゃなあいかな~と個人的には思います。
またこちらの記事も参考にして下さい。
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もう一回、エンドロールを集中して觀たくなってきました笑
それでは、最後までご覧いただき誠にありがとうございます。
感謝!