「エヴァンゲリオン新劇場版Q」
2012年11月17日に公開された日本のアニメーション映画です。
作中では様々な伏線と謎が散りばめられており、その中でも
渚カオルがシンジくんと弾いたピアノ曲って何?一体どんな意味があるんだろう?って思いませんでしたか?
また、シンジくん上達早すぎ!どうなってるの?という疑問も生まれました。
そこでこの記事では、エヴァンゲリオン新劇場版Qにおける
・ピアノ曲と意味について
・シンジくんのピアノの腕の上達について
この2点を徹底考察していきます!
最後までゆっくりとご覧ください。
「エヴァンゲリオンQ」ピアノ曲は何の意味が?
今回のエヴァンゲリオンQを簡単に説明
シンジ君はカヲル君と出会う(どやぁ)
二人はピアノで仲良くなり
数日後、綺麗に連弾することができました。
そして二人は幸せなキスをして終了。
ヱヴァ:Q 完#ntv #エヴァ pic.twitter.com/oC851E0p4P
— ニシザワ3(十三番目の小夜子) (@nishizawasan) September 5, 2014
カヲルくんとシンジくんのピアノシーンは、作中でも時間をとって特に丁寧に描かれており、印象に残りましたよね。
青春のような何か甘酸っぱい、見てるこちら側も照れてしまうようなシーンじゃありませんでしたか?
また、本当にピアノ曲も素敵で気になりましたよね。
ピアノの曲名や作中での意味について考えていきます。
ピアノ曲名:Quatre mains(キャトルマン)
カオルくんとシンジくんが二人で弾いていた
ピアノ曲名は 「Quatre mains」
フランス語ではキャトルマンと読みます。
意味は「4本の手」そして音楽用語では「4手連弾」となっています。
この曲は、音楽監督の鷺巣詩郎(きざすしろう)さんが
このエヴァンゲリオンQのために作曲したオリジナル楽曲です。
何かのクラシックの曲かと思っていたら、そうじゃなかったんですね!
鷺巣詩郎さん、素晴らしいお仕事をされましたね~
そして名字が非常に珍しいです。
鷺巣詩郎(さぎす しろう)
1957年8月29日生まれ(63歳)
・日本の作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
・東京都世田谷区出身。映像制作会社ピー・プロダクション社長。
・父は漫画家でピー・プロダクション設立者のうしおそうじ。
・叔父はアニメ制作会社エイケンのプロデューサーの鷺巣政安。
・既婚。
・エヴァンゲリオンには、TV版の新世紀エヴァンゲリオンから劇場版まで、すべての作品に携わっており、エヴァの音楽の父とも言える存在!
ピアノ曲の意味①13号機に一緒に乗るための訓練
1台のピアノを2人で弾くことを「連弾」といいます。
ピアノは鍵盤が多いですよね?
88個あるので、二人で弾いても良いんじゃない?
という発想から生まれた技術というかスタイルなんですね。
2人の息を合わせて弾かないと、音がぐちゃぐちゃで汚い響きになってしまうことから、実は非常に難しい演奏方法と言われています。
エヴァンゲリオンで言うところでは、2人が「シンクロする」必要があります。
作中ではエヴァ13号機は「4本の手」を持っていることから
ダブルエントリーシステム(2本の槍を持つには魂が2つ必要なので)
になっています。
2人でシンクロを図るため。
13号機に乗る訓練というか模擬実践を兼ねて
ピアノを2人で弾いてみたと考えることができます。
ピアノ曲の意味②サブタイトルから考察
本日の映画鑑賞「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」原題 EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO 原題の意味はあなたはやり直せる(やり直せない)。 pic.twitter.com/31LCmCKe
— 芳里 (@matonoki) December 3, 2012
エヴァンゲリオンQのサブタイトルから考察してみます。
「EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.」
この意味は以下のとおりです。
・YOU CAN REDO →あなたはやり直すことができる。
・YOU CAN NOT REDO →あなたはやり直すことができない。
このことは、シンジくんが現在の世界をめちゃくちゃにしたサード・インパクトの原因が自分だと知った時、罪の意識から逃れるためこの世界を救いたい、やり直したいと思ったことに当てはまると考えられます。
このエヴァンゲリオンQのストーリー上で最も重要テーマ
エヴァ13号機につながる4本の腕(Quatre mains(キャトルマン)
が必要という暗喩になっていると考察します。
つまり、エヴァ13号機にのってフォースインパクトを起こすことで、シンジくんはやり直すこと、やり直すことをしないこと。
その両方を選ぶことができるという暗喩になっているんですね。
「エヴァンゲリオンQ」シンジの上達についての考察
週末、エヴァンゲリオンにハマりました。
ただ今までピアノを触ったこともないシンジくんがこれを秒で弾けるようになるのであれば、エヴァに乗るよりもピアニストになることをおすすめしたいです。#エヴァンゲリオン#Q#ピアノ#連弾#碇シンジ #渚カヲル#弾いてみた pic.twitter.com/DSZ6gt95F3— ごぼう/ピアノ弾き/ピアノ連弾ユニット (@burdock422) April 27, 2020
エヴァンゲリオンQのピアノシーンでの大きな疑問の一つに
シンジくんのピアノの上達が凄い!というものがあります。
いつのまに?なんで急にそんなに弾けるようになったの?
シンジくんのピアノの上達の速さについて考察します。
実はシンジくんは音楽経験者
カオルくんとシンジくんが弾いていた曲
Quatre mains(キャトルマン)は難易度でいうと上級です。
カオルくんのパートは特に難しく、シンジくんのパートの方が少し難易度は低いということですが。
実はシンジくんは音楽経験者であることを知っているでしょうか?
十何年も旧劇とTV版を見てなかったからほとんど忘れて、出てたクラシック曲もエヴァで好きになったKanonとAirしか覚えてなくて、シンジくんがバッハの「無伴奏チェロ組曲」を弾き出して、キミ、すずめちゃんポジか!となった
カルテット編成はカヲル(真紀)、アスカ(司)、シンジ(すずめ)、レイ(諭高)— ⊂≡⊂彡くらげのつもり ⧗ (@pinekrg) January 22, 2021
TVアニメ版では、アスカにそんな才能持ってんだ!とちゃかされていましたが、
シンジくんは「5歳から初めてこの程度だから才能なんてないよ」と言っていました。
5歳ってまだ幼稚園なんですが、そのころから初めているってことは、当然楽譜は読めますよね?
そして、指も楽器用にかなりなめらかに開くし動くはずです。
・まったくの超初心者ではないこと。
・5歳からチェロを習っており、楽器経験者であることから。
・当然楽譜も読めることから。
反復練習がすごいから
シンジくんとカオルくんのピアノのやりとりのなかでも
「どうしたらもっとうまく弾ける?もっといい音を出すにはどうしたいいの?」というシンジの問いに
カオルくんは「反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。自分がいいなって感じられるまでね。それしか無い。」
と応えています。
5歳からチェロを習っているシンジくんは、練習や楽器の上達において特に反復練習が大切であることの意味を痛いほどわかっていると思われます。
なのでピアノを弾かないときでも、曲に合わせて指を動かす練習をしていたのでしょう!
まぁ出来ても週1、2くらいのスパンだろうし無理なくゆるい感じで考えてるわ。ピアノは指に馴染みにくいし慣れに時間かかるから敬遠してたけどトレーニングとしてならやってみようかね
— パヌル (@panurxas) May 8, 2020
・カオルくんに言われて、反復練習を頑張った。
・ピアノを使わない時でも運指練習を頑張った。
シンジくんは、きっと必死に運指トレーニングをしていたものと考察します。
まとめ
ここまでの内容で
・ピアノ曲と意味について
・シンジくんのピアノの腕の上達について
それぞれ解説してきました。
以下まとめです。
ピアノ曲の意味とは
・2人でシンクロを図るため、13号機に乗る訓練というか模擬実践を兼ねて、ピアノを2人で弾いてみた。
・このエヴァンゲリオンQのストーリー上でもっともキーとなる、エヴァ13号機につながる、4本の腕(Quatre mains(キャトルマン)が必要という暗喩になっている。
シンジくんのピアノ上達について
・まったくの超初心者ではないこと。
・5歳からチェロを習っており、楽器経験者であることから。
・楽譜も読めること。
・カオルくんに言われて、反復練習を頑張った。
・ピアノを使わない時でも運指練習を頑張った。
エヴァンゲリオンQは劇場版最終章につながる作品です。
ピアノシーンのカオルやシンジの関係も
今後のストーリーに大きく関わってくる重要なシーンなので
もう一度じっくり見直すのも良いですね~!
それでは、最後までご覧いただき誠にありがとうございます。
感謝!
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