クリスマスのハロウィンが終わり、街には早くもクリスマスアイテムが増えてきました。パン好きにとっても、クリスマスはその時期にしか買えないパンが並ぶ、ワクワクする時期ですよね。ツリーやスノーマンのかわいい形をしたパンだけでなく、パネトーネ、ベラベッカのような外国で楽しまれているパンもぜひチェックしておきたいところです。
ショーマッカーのシュトレンはやや丸みがある印象
外国の“クリスマスらしいパン”の代表格といえば、最も有名なのはドイツのシュトレンではないでしょうか。近年は、日本でもあちこちで売られていますし、「買ったことがある」という人も少なくないのでは?
シュトレンはドイツのザクセン州発祥のパン(正確にはドレスデン発祥とする説と、ナウムブルク発祥とする説があるようですが、いずれもザクセン州)。ドレスデンでは毎年3トンもの重さのシュトレンが馬車で登場する「シュトレンフェスト」も開催されています。
筆者はクリスマスマーケットで出会って以来、毎年どこかでシュトレンを買っており、「さて今年のシュトレンはどこで買おうかな?」とちょっと考えていたのですが、ドイツパンの人気店・ショーマッカーでパンを探していたときに見つけたので、一緒にお取り寄せすることにしました。
注文はお店のWebサイトの左側にある「ご注文」からできます。
注文ページに書いてある原材料を確認する限り、ドライフルーツの入ったシンプルなシュトレンですが、使用している小麦は100%国産とのこと。さすが材料にこだわるショーマッカー。本場ドイツで修業してきたオーナーの作るシュトレン……いったいどんな味がするのか今から楽しみです!
プレゼントみたいで嬉しい♬
注文から4日後、段ボール箱にほかのパンと一緒に入って届いたシュトレンは、リボン付きのシールが貼られていました。裏側には材料や賞味期限の表示。
賞味期限は4か月も!
なんと期限は取り寄せてからおよそ4ヶ月後! シュトレンって本当に長持ちするのですね。
うす~く切って食べましょう
ドキドキしながら薄く切ってみました。外側は砂糖のコーティングもあるので少し固めですが、すっと切れました。
口に運ぶとすぐに感じたのが、表面を厚く覆う粉砂糖のシャリっとした食感と甘さでした。続けて、お酒とシナモンの香りがふわっと広がります。
ショーマッカーのシュトレンには、赤ワイン・ラム酒に半年間じっくり漬けこんだドライフルーツが入っているのですが、このドライフルーツが重めの生地にぴったりマッチしているのです! 半年間漬けこまれたことで、ドライフルーツ自体がとても芳醇な香りをまとっていて、噛みしめるたびに甘酸っぱさ、甘さが広がり、洋酒独特の香りが鼻を抜けていきます。
しかし、筆者がそれ以上にすごく気に入ったのは、レモンピールとオレンジピールのかすかな苦味。お酒の香りをまといながらも「素材」をしっかり主張していて、シュトレンに爽やかさのアクセントを足してくれるのです。しかも入っている量がちょうどいい! 薄く切ってもどの一切れにもちゃんと入っている、でもほかの素材の味を邪魔しないくらいの過不足ないバランスが絶妙です。
クリスマスまで待てずに食べきってしまいそうです……
届いたばかりの時は、ドライフルーツやお酒、シナモンの香りがそれぞれで主張していたのですが、2週間経った今は、パン生地の中で何が起こったの? というくらい全体的に馴染んだ感じがします。すべての材料の味と香りが混ざり合い、パンはよりしっとりと。「洋酒入りのケーキ」に近くなっています。
現地では、クリスマスを待つアドベント(待降節もしくは降臨節)の時期になると、主日(日曜日)ごとにシュトレンを薄く切って食べるそう。食べるごとに変わるシュトレンの味わい、そして近づいてくるクリスマス。そうやって人々はクリスマスだけではなく、クリスマスを待つことも静かに楽しんでいるのでしょう。そんなふうに考えると、手元にまだ残っているシュトレンも少しずつ味の変化を感じながらいただこうという気持ちになります。
みなさんも今年は、シュトレンを食べながらクリスマスを待ってみませんか?
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■店舗名:ショーマッカー
■ホームページ:http://www.schomaker.jp/
■住所:東京都大田区北千束1-59-10
■電話番号:03-3727-5201
■メールアドレス:info@schomaker.jp
■代表的な商品:ライ麦ブロート、プレッツェル、ツヴィーバック
■お店紹介
シュトレンの本場・ドイツでオーガニックや健康にこだわった伝統的なパン作りの修行を積んだご主人が、大田区北千束に出店したドイツパン専門店。シュトレンは10月から12月の限定販売。
福原麻実
主に地域情報などを執筆している神奈川在住のフリーライター。欠かせないものはパンと糀から作られる甘酒、そしてカフェイン。フィルムカメラと幼児向け番組を愛する主婦。
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