「金谷ホテルベーカリー」の代表格といえば、「ロイヤルブレッド」です。パンの型にふたをして焼き上げることで、小麦の美味しさをギュッと閉じ込めています。ずっしりとした重量感で、きめ細やかな歯ざわりがあり、トーストに最適。「金谷ホテル」のトーストにもロイヤルブレッドが使われ、朝食には欠かせないとお客様からも好評です。
このパンが発売されたのは、1970年(昭和45年)。金谷ホテルでは、戦後から高度経済成長期にかけて日本人の宿泊数が増え、「あのパンを持ち帰ってみたい……」という声が宿泊者からささやかれ始めました。そして、この熱い要望に応えて、一般販売に至ったのでした。
このロイヤルブレッド誕生の裏には、第3回で紹介したパンの神様・川津勝利の功績があります。今から100年以上前の金谷ホテル創業当時、ロイヤルブレッドはイギリス人から教えられ、初代工場長だった川津勝利が生涯をかけてそのレシピを完成させました。それ以来、レシピは変わらず、全国から注文が絶えないロングセラーに。一度食べたら忘れられない味と香りが、多くの人をひきつけています。
「ロイヤルを一人前に焼き上げるのは10年以上の経験が必要だ」と2代目工場長・石川利夫は言います。発酵を促す添加物は使わないために生地は扱いにくく、特に季節の変わり目はその扱いが難しくなります。レシピを頑なに守るだけでは「ロイヤルブレッド」はできず、「今日の味は違う」「焼き上がりが甘い」など自分で感じることが求められるのです。
「ロイヤルブレッド」が作られているのは、栃木県日光市。この土地の温度、空気、水があって、この味が生まれます。日光という地を理解し、この感覚を習熟するには長い歳月を要するため、一人前に焼き上げるのに10年以上の経験が必要と言われているのです。
「金谷ホテルベーカリー」が手がけるパンは、ブレッド約15種類、菓子パン約30種類。そのなかでも人気の4種類をご紹介します。
ブレッド系の「イギリスパン」は、水を一滴も使用せずに地元栃木の牛乳を使い、ソフトで甘い食感に仕上げた食パン。ロイヤルブレッドの重量感とは対照的で、ソフト感が人気です。サンドイッチにぴったりで、特にアメリカンクラブハウスサンドイッチにすると最高!
同じくブレッド系の「チーズロード」は、ダイスカットしたチェダーチーズを巻き込んだ筒型ブレッド。どこを切ってもチーズが顔を出す見た目が愛らしく、女性に人気。お土産No.1のパンです。
そして、ブレッド系の「抹茶大納言」は、北海道産小豆の大納言をたっぷり使い、本物の抹茶を練りこんだマーブル状の生地が特徴。伝統製法を受け継ぎつつ吟味した素材を取り入れ、現在の総責任者である製造本部長の大和田が若い職人たちと試行錯誤して完成させたパンです。
さらに「日光あんパン」も人気。日光の老舗和菓子屋「湯沢屋」と「金谷ホテルベーカリー」がコラボして誕生したパンで、大正天皇献上品「元祖日光酒饅頭」に使われている伝統のこしあんをスイートな生地で包み込みました。パンとあんのハーモニーが楽しめます。
「金谷ホテルベーカリー」のウェブサイトでは、全ての商品を写真付きで紹介しているので、気になったらチェックしてみてください。
次回は(11月20日/火 配信予定)、「金谷ホテルベーカリー」と「パン好きの牛乳」のコラボの様子や、「パン好きの牛乳」の誕生についてお伝え致します。
※今なら、パン好きの牛乳ソフト保冷保温ランチトートバッグ(小)がもらえるそうです。
※賞味期限:パン:30日間(冷凍保存)
※冷凍便にてお届け致します。
※パンは解凍してからお召し上がりください。
※パンはカットしておりません。
アレルギー表示(28品目中)
・パン好きの牛乳仕込み 冷凍生食パン 小麦、乳成分
【Vol.1】本日発売開始!金谷ホテルベーカリーと「パン好きの牛乳」のコラボ食パン
【Vol.2】「パン好きの牛乳仕込み 冷凍生食パン」を生んだ金谷ホテルベーカリーが誕生するまで
【Vol.3】“パンの神様”と呼ばれた、川津勝利ってどんな人?
【Vol.4】良いものは変えない。ホテルの朝を支えてきたパンへのこだわり
【Vol.5】ロングセラー「ロイヤルブレッド」ほか、人気パンをご紹介(本記事)
【Vol.6】「パン好きの牛乳」のみを使い、他にない体験の高級食パンを
【Vol.7】【開発秘話】「パン好きの牛乳仕込み 冷凍生食パン」はこうして生まれた
【Vol.8】【お取り寄せレポート】パン好きの牛乳とコラボ「パン好きの牛乳仕込み 冷凍生食パン」