パンハンター じぇしかのWebメディア「パンの断面」2020年1月掲載記事からの転載です。< 元記事はこちら >
桜台駅から少し離れた住宅街のマンションの1階。「オオナミ」と金色の大きな看板がかかっているお店。こげ茶色の木が打ち込まれたウッドな外観は素朴でなんだかおしゃれな雰囲気。
入口に掛けられたopenの札を確認し、ドアを開ける。店内に入ると目の前にすぐ、両手を広げたくらいのショーケースが。のぞき込むとシンプルなパンがずらり。どれも着飾っていない、一目でこだわりがあるパンだと分かる。
シェフが製造から販売までやられているようで、パンを選びながらこだわりあるパン作りについて伺った。添加物が沢山入ったパンではなく、無添加・天然酵母で「食べることは生きること」に寄り添ったパンを作っていること。そのため、作れる量・種類に限りがあるが、ごまかしのないパンを作り続けること。
今回はコチラの2品を。
今日のはとても良い出来です!とおすすめされ、迷わず購入。発酵から出来上がりまで3~4週間ほどかけて完成される。発酵が行き過ぎると納得いく甘さにならない、この甘さは最近の気温と相まって、丁度いいものに仕上がったと。
口に入れて本当に驚いた。シンプルなパンなのに言葉では言い表せない、甘味ではなく「旨味」のようなものが広がっていく。旨味を感じるパンには初めて出会った。これはなにもつけず、このまま食べたいパン。
おすすめされた食べ方は「500wで1分間温めて」。こちらもロールパンと同じように旨味が広がるパン。食感はもっちり。中に包まれているのはチーズとトマトソースのようなポモドーロソースでシンプル。これが生地の美味しさを邪魔しない良いバランス。
見た目はシンプルだけど、奥深さを感じるパン。他の商品も食べてみたいと、思わずにはいられない。
住所:東京都練馬区桜台1-13-4
電話番号:03-3557-7428
営業時間:11:30~19:00
定休日:不定休
https://oonami.tokyo/
< 元記事を読む >
じぇしか/パンハンター Twitter: @je_si_ka_
パン屋さんを見つけたら素通りできない無類のパン好き。食べるのも好きだけどパンの断面を眺めるのが至福。夢は作り手と食べ手が一緒になって、笑顔でパンを囲む場所をつくること。愛してやまないパンの断面は〈パンの断面図鑑〉 https://www.instagram.com/panno_danmen