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月とピエロ(石川)|パンハンター じぇしかのパンの旅

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パンハンター じぇしかのWebメディア「パンの断面」2018年11月掲載記事からの転載です。< 元記事はこちら >

月とピエロ @石川

前日にお店に電話をしたら、ご丁寧に教えてくださった。

オープンの8時にはすべてのパンを揃えるようにしています、と。

朝5時半に起きて金沢駅前のホテルを出発、電車に揺られ目指すは能登二宮駅。

降りたのは私だけで思わず駅名を二度見、

間違っていないことを確認して誰もいないホームに降りる。

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Googleマップが正しければ20分くらいでつくはずだと歩き始める。

見えてくるのは稲、稲・・・

照り返しが強い太陽と優しすぎるくらいの若干の風を感じながらまっすぐ進む。

途中、Googleマップ上ではあるはずの道がなかったり、

砂利道が続いたり、

そんな町の中に溶け込むように建っているお店。

納屋を改装したような雰囲気で、まさかパン屋には見えない外観が

またワクワクさを掻き立てる。

ガラガラと横に引き戸を引くと外の蒸し暑い空気と

中のちょっぴりひんやりした空気が混ざり、中に引き込まれる。

駅を出てから30分は経っていた。

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入って左手にすぐ売り場、ゴツゴツしたハードパンが行儀よく並んでいる。

奥には厨房があり、旦那様がパンを焼いていた。

量り売りのシステムで、

やけに大きいパンとゴロゴロ具が入った断面にテンションがあがる。

説明をして下さる奥様の声がお店に響き、

それがお店の空気に溶け込み気持ちいい。



イートイン席で食べたトマトのパンは

トマトから出てくるジューッとした酸味と甘さが

モチモチのパン生地に染み込んで

夏だなぁと思わず声に出しそうになる。

次々とお客さんがやってきて、いつもの、と言わんばかりに

スムーズにパンを選んでいく。きっと皆、定番のパンがあるんだろうな。

だって買って帰ったパンがそうだったから。

生活に溶け込むパンの姿が想像できたから。

クラフトのゴマの香ばしさがふわっと香って中の生地はモチモチで。

私はシンプルにそのまま食べたけど、

きっとシャキシャキの野菜を挟んでも、ちょっと甘いチーズを挟んでも美味しい。

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帰りももと来た道を帰る。

ただただ歩く。

ふと後ろを見ると、稲がそよそよ揺れていて、

この先にパン屋があったのが嘘みたいな、そんな感覚になった。

月とピエロについて

住所:石川県鹿島郡中能登町羽坂2-93
電話:090-1635-5919
営業時間:8:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日(加えて不定休あり)
https://www.facebook.com/月とピエロ-810894725663596/

< 元記事を読む >

この記事を書いた人

じぇしか/パンハンター Twitter: @je_si_ka_
パン屋さんを見つけたら素通りできない無類のパン好き。食べるのも好きだけどパンの断面を眺めるのが至福。夢は作り手と食べ手が一緒になって、笑顔でパンを囲む場所をつくること。愛してやまないパンの断面は〈パンの断面図鑑〉 https://www.instagram.com/panno_danmen

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