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パンを語りたい人に贈る、きっかけのつかみ方|パンの語り部たち Vol.1 片山智香子さん【中編】

DATE
2018.12.7
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今、日本中を席捲しているパンブーム。
「パンを作る人」「食べる人」はもちろん、「パンについて語る人」の存在を抜きにしては語れません。
PANPAKでは、その方たちを「パンの語り部たち」と(勝手に)名付け、お話を伺う企画をスタートしました。
パンの語り部たちにお話を伺う特集。第1回目は、旅するパンマニア 片山智香子さんです。
【前編】片山流、パンを楽しむマイルールとは?
【後編】パンはコミュニケーションツールでもあるんです
【番外編】2018年の総括とこれから流行るパンとは

前編では、旅するパンマニア 片山智香子さん流のパンの楽しみ方について伺ってきました。
今回は、片山さんがどうやって、「パンの語り部」になっていったのか、その辺りを伺っていきたいと思います。

片山さんの仕事って、どんな仕事?


― テレビでおススメのパンを紹介されたり、パンを取り巻くトレンドについて語っている姿はよく拝見するのですが、パン好きが集まるコミュニティの運営や、パン業界を中心とした企業向けの講演やマーケティング支援のようなこともされているんですね。

片山さん

はい。パンの紹介や解説だけでなく、たとえばパン屋を経営している方向けに「メディアから取材依頼があった時の対応の仕方」などについてもお話させていただいていたりします。ご相談いただくお仕事はなるべく断らず、また、できるだけ柔軟に対応していくフットワークの軽さを意識しています。

― パン好き、というだけでなく、パンのマーケットにも敏感な印象です。

片山さん

パンが好きなことはもちろんですが、パンそのものだけでなく、パンをとりまく環境の変化にもアンテナを張っています。そういうこともあって、ビジネス寄りのものについてもお声がけをいただけているのではないかと思っています。

20,000人のファンを持つ「パン屋さん巡りの会」


― なるほど。パン好きという視点にプラスして、マーケッターに近い視点というのが片山さんの深みのひとつだと感じました。では、現在の活動のきっかけとなった「パン屋さん巡りの会」について詳しく教えてください。

片山さん

「パン屋さん巡りの会」はFacebookページです。Facebookの黎明期だった2011年にスタートしました。当時は、Facebookを使ってパンに関する情報を発信している人はほとんどいなくて、こういった場を求める人たちが集まってくれました。Facebookページのファンの数が1,000人、2,000人と増えるごとに、オフ会を定期的に開催し、ファンと一緒に「パン屋さん巡りの会」を育てていく楽しみを分かち合ってきました

最近では、スポンサー企業さんのパンを食べて、そのパンについて語り合うというイベントも行っています。

そして、Facebookページのファンの数が増えていくにつれて、マスメディアからもお声がけいただけるようになってきました。

「パン屋さん巡りの会」のファンの皆さんにこの場所に連れてきてもらった、という感じもしますね。

片山さん

はい。今、パンについてのどんなことが興味を持たれているのか、どんな情報が望まれているのか、ということも「パン屋さん巡りの会」のメンバーの反応から教えられています

実は、今後はこのコミュニティという活動に一度立ち返りたいと考えているんです。
この前イベントをやったときに、参加者の方から「片山さんすっかりテレビの人になっちゃったけど、私たちこういうことを欲しているんだよね」ということを言われたときに、そっかと改めて思ったのもあって、「そうか、ここを大事にすることが次につながるかもしれないな」と。

パン教室運営という原点


― 「パン屋さん巡りの会」の前はどんなことをされていたんですか?

片山さん

2006年から2011年までは自宅でパン教室をやっていました。学研からレシピ本も出してるんですけど、息子が幼稚園から卒園するまでの間、ボウル1個のパン教室というものをやっていました。

教室は10時から1時までの3時間。朝、幼稚園の子供を送って2時に迎えにいくまでの習い事にぴったりなんです。募集も子育て中のママの子連れ限定にして、パンにそこまで興味なくても、誰かと喋れる場として来てくれるだろうと考えました。

― パン作りを覚える、というメリットもそうですが、受講生の潜在的なニーズをうまく解決しているように思えますね。マーケティング感覚が光ってますね。

片山さん

全然そういう仕事してなかったんですけどね。新卒で入ったのは化学品のメーカーでパンに全然関係なかったんです。結婚して家庭に入って5年ぐらいパン教室に通ってたくらいで。息子を家で見ながらできる仕事ないかなと思って、パン教室だったらできるというのがきっかけです。当時使っていたmixiの子育てママサークル経由で来てくれる方もたくさんいました。

きっかけのつかみ方


― そうやって、パンに関連する活動を積み重ねてきて、メディアに注目されるようになったきっかけってどんなことですか?

片山さん

実は、最初は自分の方から営業してました「パン屋さん巡りの会」が1,000人くらいの規模になった時に、“1,000人”という数字と、食べたパンの“10,000個”という数字があれば、説得力がつくんじゃないかと。営業先はテレビ番組の「ヒルナンデス」です。

「パンマニア」という肩書も世の中でマニアと言う言葉が使われ始めたタイミングでよく使われるキーワードを選んだんです。そして、ヒルナンデスに出るとヒルナンデスに出たことがまた次の看板になって…という形で、積み重なっていった感じですね。

ーその当時は片山さんみたいなコミュニティを作ってパンの情報を発信していく人ってあまりいなかったんですか?

片山さん

パンを紹介する人はいましたが、お洒落なサブカル的な発信が多かったように思えます。Hanakoとかマガジンハウスのようなところで。テレビのような、いろいろな方が見るメディア向けの発信をする人はあまりいなかったので、チャンスだと思ったんです。

パンだけを論じるようなところでは、勝てないだろうなと思ったんです。パンのことをどの分野で伝える人になろうかを考えたときに、それがテレビなのかなと。

ー空いているポジションを見据えながら、自分が活躍できる場所を探す…タレントの世界みたいですね。

【後編】パンはコミュニケーションツールでもあるんですへ続きます。

パンの語り部たち Vol.1 片山智香子さん

【前編】片山流、パンを楽しむマイルールとは?
【中編】パンを語りたい人に贈る、きっかけのつかみ方
【後編】パンはコミュニケーションツールでもあるんです
【番外編】2018年の総括とこれから流行るパンとは

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