今年のゴールデンウィークは最大10連休。もうすでに予定を立てられている方は多いのではないでしょうか。
GWのような大型連休といえば「旅行」のイメージ。日本有数の観光地・京都は、今年も観光客でいっぱいになることでしょう。
そんな京都に訪れる際にほとんどの人が訪れるであろう「京都駅」。ここでぜひ注目していただきたいパン屋さんがあるのです。
というのも実は、京都は「パン消費量日本一」に輝く“パンの都”だからです!
そこで今回は、京都駅構内にある“京都ならではのパン屋さん”をご紹介したいと思います。
京都駅新幹線のりばの八条口を出てすぐの場所に、このパン屋はあります。
実はこの「SIZUYAPAN」は創業65年を迎える京都・川原町の老舗パン屋「志津屋」が“京都土産になるパンを”と作ったコジャレたあんぱん専門店。
どんなあんぱんなんだろうと近づいてみたら、あまりの可愛さにびっくり!
まるで高級菓子のように一つ一つ洒落たパッケージに入っています。
中身は志津屋で昔から販売している太鼓パンを食べやすいサイズにしたあんぱんなのですが、このようにデフォルメされると新鮮な気分になりますね。
そういえば京都のお土産はSIZUYAPANのアンパン買ってきた。ずっと食べてみたいなーと気になってたやーつ。京都にしかお店なくて中々機会がなかったので今回買えて良かった( ´ ▽ ` )ノ pic.twitter.com/NsaWPeCY3i
— アイリス (@iris6969) 2015年11月8日
ちなみに、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家である佐々木酒造の酒粕を使っているのだそう。
香りがとっても豊かなんです。京都土産には本当にぴったりですね。
「SIZUYAPAN」店舗の隣に、その老舗パン屋「志津屋」も軒を連ねています。
ここには、「もはや京都人の国民食」と京都人に認められているパンがあるという噂が。
それがこの「カルネ」だそうです。
京都にしかないらしい志津屋のカルネってパンを買って、見た目ふつーで期待してなかったのに口入れたらうますぎて pic.twitter.com/bAST7G2Pun
— うあ@カミコベ同行者募集 (@uaontnia) 2016年3月8日
ちょっぴりドイツ風のフランスパンに、ハムと千切りたまねぎが挟まっているという、特段「変わった感じ」や「京都らしさ」を感じないのですが、この味が地元の人たちにこよなく愛されているらしいのです。
~なぜそんなに“カルネ”が愛されているのか?~
実は、このカルネ、初代社長がドイツのミュンヘンで買ったサンドイッチがヒントになり、社運をかけて開発された歴史あるパンなのです。
その作り方もかなりのこだわりようで、玉ねぎは季節によってスライスの厚みを変え(水分がでないように、辛くならないようにという配慮)、均等に塩分が行き届くようマーガリンを撹拌(かくはん)するなど徹底されているとか!
そんなこだわりが「シンプルなのにいつ食べても美味しい」と評判になり、志津屋を代表するだけでなく、京都を代表する味になったそうです。
新幹線の中で、志津屋のカルネ。京都に行ったら食べたくなるなる。 pic.twitter.com/Ro2YJ4wM5p
— yoshiko (@yoshiko253) 2016年3月17日
要冷蔵のため長時間移動のお土産には向きませんが、新幹線の中の食事や、その日すぐに帰宅するのならばぜひ買ってみたいお土産ですね。
さて、筆者が志津屋で一番興味惹かれたパンがありました。
それが、このクリームパンです。
見てください、この斬新なパッケージを!“京都”と「熨斗」をかけているのです。
パンで熨斗付きは中々見かけないかと思いますが、さすが“和”の京都。
バランスよい組み合わせで、シンプルな「京都 志津屋」というフォントが京都土産としての風格を持たせています。
サイズも、通常のクリームパンより一回り大きく、両てのひらからはみ出るほど。肝心の中身はというと……、
これでもかというほど、ぎっしりとクリームが詰まっています。
このようなクリームパンなどは詰めた後に膨れるため、中に空洞ができることがよくあるのですが、志津屋のクリームパンにはそんな隙間はありません。
さすが老舗、“隙がない”とはこのこと!
そしてパン生地は優しいブラウン色。風味豊かな彩りになっていて、食欲をそそります。
早速、実食。
……優しい。なんて優しい甘さのクリームパン。
この優しい色合いと甘さは和三盆、鼻を抜ける香ばしさがたまりません。クリームはねっとりとして濃厚で、食べながらも少しフレンチトーストのような舌触りを感じさせるのです。
当初はクリームパンに京都らしさってどうやって出すんだろう……と首をひねっておりましたが、この熨斗つきの上品さ、優しい甘さ、ねっとり感、ふんわり感、空洞のないクリームの詰め方など、間違いなく日本人ならではの丁寧な仕事による「京都土産にぴったりのクリームパン」でした。
いかがでしたでしょうか?
魅力的なパンが揃う「SIZUYAPAN」と「志津屋」。
京都駅に着いたら真っ先に覗いてみたくなったかと思います。新幹線を下りたら、八条口を探してみてください。そこから出ればすぐこちらのパン屋さんを見つけられますよ。
そして「食べてみたい」京都パンは今回の生地では紹介しきれないほどまだまだあるのです。
京都土産にぴったりな美味しいパン、これからも開拓していきますのでお楽しみに!
志津屋京都駅店
〒600-8214 京都市下京区塩小路町8-3 JR京都駅八条口 アスティロード内
(新幹線のりばの八条口を出てすぐ)
http://www.sizuya.co.jp/
※SIZUYAPANの「お取り寄せ」は、お電話、FAX、メールにて承っているようです。
詳しくはHPからどうぞ。
http://www.sizuyapan.kyoto.jp/
木月ハチ
大阪生まれの東京在住。可愛い息子と猫とおいしいパンが大好き。